BTOパソコンを購入後スペックに不満を感じてCPUを交換したくなるかもしれません。そんな時に売っているものを適当に購入してくればOKならいいのですが、実はそうはいきません。
では一体どうすればいいのか。いくつかの知識が必要です。
そもそもCPU交換・換装可能か知る
CPUって実は交換可能とは限りません。
まったく不可能な場合もあります!

というわけですが、CPUは換装可能とは限らないんです。ではなぜ交換できないのかを見ていきましょう。
CPUのマイクロコード
マザーボードのBIOSにはCPUの情報が入ったマイクロコードというものが入っています。このマイクロコードに記載がないCPUは使えないんですね。なので世代だけあっていれば使用可能と考えるのは間違いです。
例えばあなたがCore i5の第8世代を使用しているとしてCore i7に変えようと思うかもしれません。その時Core i7-8700でOKかというとそうとも限らないということですね。
CPU換装にはリスクがある
私は別のサイトもやっていてそこで時々質問を受けるんですが大体このようなものです。
CPUを好感して電源はつくんですがCPUクーラーだけ回って起動できません。
BIOSのビープ音はなるのですが起動できません。
こんな感じですね。これはCPUのマイクロコードが入っていないからです。
つまり第8世代に対応しているマザーボードでもマイクロコードが入っていないだけで使用不可能な場合があるんですね。
そして簡単にCPUマイクロコードが入っているか調べることはできないのも難点です。これを正確に調べるにはBIOSを更新してマイクロコードを追加する方法を調べなければなりません。

マザーボードにマイクロコードが入っていないのはどういう場合か
基本的に完成品メーカーのパソコンの場合が多いです。なぜかというと汎用品のマザーボードはそもそもいろんなCPUで使うことが想定されているためたいていのCPUのマイクロコードは入っているのです。しかし完成品メーカーのマザーボードは使うCPUが決まっているため必要なマイクロコード以外入っていない場合があるということです。
マザーボードの型番から調べる
CPU-Zなどを使いマザーボードの型番を調べると市販のマザーと同じものであればマザーボードメーカーのホームページでCPUリストを取得することができます。ここに記載があればBIOSアップデートをすれば使用可能ということになります。しかし逆に市販の型番と違う場合はBIOSのアップデートができないため使用できるかわからないということになります。
個人のブログを調べる
換装できた人が一人でもいればそれは使えるという証拠になります。なので特にノートパソコンではすでに換装した人がいるかどうかというのもポイントになります。自分のパソコンの型番から「CPU 換装」などで検索して調べてみるといいでしょう。
デスクトップパソコンのCPU換装時のチェックポイント
デスクトップパソコンのCPUを購入する時に注意するのは次の二つです。
- CPUの世代
- ソケットの形状
- CPUの型番
まず第一に世代が違うとそもそも互換性がない可能性があります。基本的に同じ世代のものを選ぶようにしましょう。またCPUにはその世代(いくつかの世代にまたがることもある)によりピンの本数が違っていてそれが固有のソケットの形状になっています。LGA1150とかLGA1151などと別れておりそれぞれは互換性がありません。
またCore -xのモデルは同じ世代でもソケットが違うなど互換性がない場合もあります。意外と間違えて購入している人もいるみたいなので注意しましょう。
異常を調べて問題ないと分かれば基本的に換装できないことはないはずでです。ポイントはCPUの世代やソケットが合っていても交換できるとは限らないということですね。
メーカーパソコンよりはBTOのほうがCPUの換装はできる可能性が高いのでのちのちCPUを換装したりして長く使いたいという方はBTOパソコンを購入するようにしましょう。
BTOノートパソコンのCPU交換に関しては次の記事を読んでください。
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