BTOパソコンを購入してノートパソコンのCPU交換をしたいと思うのはなかなかの玄人ですね。
結論から言うとBTOのノートパソコン交換は可能です。
しかしいくつか問題点があります。デスクトップの場合事前に交換可能か調べることが出来ますがノートパソコンの場合はできません。つまり、BTOのノートパソコンはCPU交換は可能だが交換可能なCPUはわからないということです。
私は過去に2台CPUを交換したことがあります。ノートパソコンのCPU交換は難易度が高いですが成功した時の達成感は大きいです。
いくつかの問題点とリスクを理解してそれでもやってみたいと思う方は挑戦すると良いでしょう。
ノートパソコンのCPU交換がおすすめな理由
おすすめできないといってあれですが、出来るならCPU交換は良いことです。
ノートパソコンのCPUはもともとデスクトップに比べ性能が低いです。そのためちょっとの変更でもかなり快適になる場合が多いです。私も過去にノートパソコンのCPU交換をしましたが非常に快適になりました。(ノートのPentiumをCore i5に変更)
ノートパソコンの寿命が伸びる
CPUを交換すればノートパソコンの寿命は明らかに伸びます。もちろんハード的物理的に伸びるわけではありませんがスペックが上がったことによって快適に使える期間が飛躍的に延びます。まったく使えないゴミのようなパソコンがそこそこ使えるパソコンに生まれ変わります。
長く使いたい方はCPUの交換を検討してもいいでしょう。しかしノートパソコンのCPU交換は落とし穴だらけなのでよく読んで慎重に決定して下さい。
ノートパソコンのCPU交換を多くの方におすすめできない理由
すでに言ったとおり、よほどの上級者でなければノートパソコンのCPU交換はおすすめできません。
その理由を列挙しますがこれこそがノートパソコンのCPU交換の手順でもあります。すべてをクリアしなければノートパソコンのCPU交換は出来ません。それでは見ていきましょう。
ハード的な分解が必要(壊れる可能性がある)
改造好きは意外と多く、新しいノートパソコンを買ってすぐCPU交換したなんて話もあります。しかしついて回るのが失敗。失敗して購入後すぐゴミ箱に捨てたなんて話も普通にあるのです。
ノートパソコンによっては(例えばレッツノートなど)非常に面倒な改造が必要な場合もあり、失敗する可能性は高くなります。すべてのネジの場所を記録しておく必要がありますし部品をなくす可能性も大きいです。
CPUの発熱問題
もともとノートパソコンのCPUは発熱が大きいです。
加えてそれぞれのノートパソコンにはそれにあったCPUクーラーがついてます。CPUを交換すると周波数もあがり、TDPも上がる場合多いので発熱が大きくなります。つまりもとのCPUクーラーでは対応できない可能性があるのです。
そのため私は本来ないヒートシンクを無理矢理つけたりして放熱しています。ちなみにCPUグリスを塗り替える必要も出てきます。
ドライバーが当たらない場合がある(熱暴走)
CPU交換後ドライバーが当たらず熱が100℃以上まで言ってしまい落ちたことが何度かあります。Windows10の場合標準ドライバーで問題なく動く場合が大野で大丈夫だと思いますがWindows7の場合は特に注意が必要です。最悪の場合ドライバーが当たる前の熱暴走で壊れるでしょう。
非常にリスクが大きいです。
コスパが良くない
ノートパソコンのCPUは原則市販されていません。つまり壊れたノートパソコンの一部や誰かが他のCPUと交換した場合しか在庫がないことになります。
その結果流通量が少なくなるので性能に比べ価格が高いです。まれに安く取引されている場合もありますが、交換できることがわかると相場が高騰する可能性があります。古ければ古いほど性能が低く割高になります。
私が交換した時はCore i5 520mにした記憶がありますが4000円くらいしたと思います。まあそれくらいの価値はあるかもしれませんがデスクトップのCPUと比べると中古でもコスパが低いです。そこまでするくらいなら中古のデスクトップを買ったほうがいいような気もします。
CPUクーラーが対応していない
ノートパソコンのCPUクーラーはもともとついているCPUに対応したものです。性能の高いCPUになると周波数やTDPが高くなり発熱量が多くなる可能性もあります。そのためノートパソコンのCPUを交換すると熱が抑えきれなくなる場合もあるのです。例えば60℃~80℃など常に高熱で使う羽目になるかもしれません。
当然ですが壊れやすくなります。
BIOSが対応してない場合(CPUのマイクロコードがない)
BIOSにCPUごとのマイクロコードが記載していないとうまく起動できずシステムを動かすことが出来ません。
ノートパソコンの場合CPUのマイクロコードは何が記載されているか調べるのが困難です。デスクトップと違い特殊なBIOSが使われている場合が多いからです。そのため、すでに誰かが人柱になって「交換できた」と報告していることが必要です。やってみないとわからないというわけです。
買ってみたけど交換できず無駄になったということは普通にありえます。その後で買ったCPUを売却しようとしてもあなたの手に渡った後で動作確認が出来ていないCPUになってしまったことなり買った値段で売るのは難しくなるのです。
コスト的にもリスクが大きいわけですね。
保証も効かない
いわなくても分かると思いますがノートパソコンは分解したら保証は聞きません。ビスを外して時点でメーカー保証は外れると思って下さい。そのあとで壊れたから修理して欲しいといっても断られるかかなりの値段を取られるでしょう。
メーカー保証を捨てたくなければ、その期間が終わってから改造することをおすすめします。

しかしこれは一種の変態的行為で、一般にはおすすめできないものです。低スペックのノートパソコンを推奨しない理由はこれですね。
それでもノートパソコンのCPUを交換したいなら個人ブログを探そう
非常に手間がかかり、作業やパーツの入手など面倒なことも多いですがそれでもBTOノートパソコンのCPUを交換したいならすでに交換したことのある個人ブログを探す必要があります。
個人の方が人柱になって交換して分解の仕方まで書いてくれていることはよくあります。私も誰かのを見て参考にして交換しました。それをみつければ交換は可能でしょう。似たような型番でも構造が同じとは限りません。近い型番でも裏蓋を外せばいいだけのものもあれば、キーボードまで外さないと交換できないものもあるのです。
全く同じ型番のもので細かい作業手順まで書いてくれているブログがない場合は初心者の方にはCPU交換はおすすめできません。
そのため、長寿命という観点から当サイトでははじめから最高スペックのパソコンを買うことを推奨しています。
ノートパソコンは最高スペックのCPUのものを買うのがおすすめ
間違いなくノートパソコンははじめから最も良いCPUのものを買うのがお得です。交換する必要もないですし、数年後に必ずそうして良かったと思うでしょう。始めのうちはCPUの方がオーバースペックであまり感じないかもしれませんが5年も経てばミドルスペックのCPUでは物足りなくなっているはずですが、ハイスペックのCPUなら全く性能不足を感じることなく快適に使えているでしょう。
ノートパソコンのCPU交換なんて改造マニアの遊びであって一般には全然面白いことでもありません。中途半端なCPUを買って数年後に交換できるか調べたところで割高なCPUを買った挙げ句交換自体に失敗するというのが落ちです。(成功する場合もありますが)
そのため快適に長くノートパソコンを使いたい場合はフルカスタマイズして最高性能のノートパソコンを買うのが一番お得なのです。
ノートパソコンをコスパよく安く買いたいなら次の記事がおすすめです。
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