BTOパソコンを買う時最後の最後に迷ってしまうこと。それが延長保証をつけるかどうかです。
これをどうするかは微妙な判断でもあります。BTOの延長保証というのは実質的に保険です。支払うのは保険料だと言っても過言ではありません。ではその保険を付ける必要があるのか。
それはあなたのパソコンスキルにもよると言わざるを得ません
そもそもパソコンは壊れるのか-壊れやすいパーツはあるのか
パソコンが壊れないなら延長保証を付ける必要はありませんよね。
それでは自作歴20台以上の私が使ったパソコンが壊れたことはあるのか…。
一台も壊れたことはありません。はっきり言ってパソコンなんてめったに壊れないと思っています。ただし、ここにスキルの差が影響してきます。
第一に私はOSの不具合は自分でなんとかできます。初心者のかたの中にはOSの不具合=パソコンの故障だとも思っている方も非常に多いでしょう。また、私が使っていたパソコンのうち3回(3つ)壊れたパーツがあります。それはハードディスク。ハードディスクが3つ壊れたことがあるのです。正直なところもうハードディスクは買いたくないですね。大容量SSDが安くなるのを心待ちにしています。ハードディスクこそが壊れやすいパーツですね。
パソコンを延命するコツはハードディスクの特性を知ることにある
OSの不具合かどうかはおそらくメーカーも気にしており、壊れたと連絡を受けた段階で必ずしもPCの故障ではないと言われるでしょう。実際言われた通りやれば(最悪クリーンインストールすれば)治ってしまう場合が多いと思います。
なぜこうなるかというとPCの不具合ってほとんどWindowsアップデートが原因なんですよね。PCの不調に色々対処してきた経験からほとんどが単にWindowsアップデートの不具合でしかなく馬鹿らしくなるほどです。

私の経験からもハードの不良が起きる確率は極めて低く、あるとすればおそらくハードディスクになるでしょう。
なぜ私がPCが壊れたことがないといったかというと、私はハードディスクの故障をパソコンの故障とみなしていないからです。ハードディスクの故障はソフト上で完全に壊れる前に検知できるので修理に出す必要はないんですね。交換すればいいだけです。(ハードディスクを交換できない場合は修理に出すことになりますが)
保証をつけてお得になるパターン
保証をお得になるパターンは明らかです。それは高価なパーツが壊れた場合。
それは何かと言うとCPUとグラフィックボードです。しかしよほど運が悪くなければこれらのパーツが壊れるというのは極めて稀だと思います。CPUとグラフィックボードではグラフィックボードのほうが壊れる確率はやや高いでしょう。壊れなければ保証料をドブに捨てることになることからよほど割安だと思わない限りつける必要はないと思います。
CPUが壊れることってまずありませんよ。つまりBTOパソコンで延長保証を付ける場合高額のグラボを付けている場合は壊れたらお得になる可能性がありますね。
初心者は延長保証をつけるべきか
パソコン初心者のかたはPCが壊れてもなんにも出来ませんよね。壊れたらお手上げなことからここでPC初心者がBTOパソコンで買う際、延長保証をつけるべきかは以下の二択になります。
- 修理は諦めて買い替える
- 買い替えたくないので延長保証をつけておく
壊れたら買い替えと決めることができれば延長保証をつけずに済みます。パソコンが壊れることなんてめったにありませんが、絶対に壊れないとは言えません。あなたに限っては2年で壊れるということもなくはないのです。
その時に壊れたら買い替えればいいやと思えるかどうかですね。
あとでもか書きますが壊れたパソコンはヤフオクで処分することも出来ます。どれかのパーツが死んでいても、CPUでもメモリでも中古品として流通していて極めて値が付きやすいわけです。つまりパソコンは壊れても丸々損ということにはなりません。
これも延長保証をつけるかどうかの判断材料にして下さい。
延長保証をつけるよりヤフオクなどで処分して新しいパソコンを買ったほうが得な場合もあります。
壊れたPCパーツのほとんどは生きている
パソコンが壊れた原因が電源がスパークしたとかでない限り、パソコンのどこかしらが壊れていたとしても残りのほとんどの部分は生きている可能性が高いです。つまり壊れたとしてもあなたが払ったパソコンの購入代金が完全に無駄になるわけではありません。
ヤフオクでパーツを売る
自作をしている方のブログなどを見つつパーツごとにばらしてヤフオクで出品すれば購入代金の一部を回収できます。例えば現行品の最上位クラスであるCore i7-8700をヤフオクで見てみると中古完動品と新品がほぼ同じくらいで落札されており、37,000円くらいが相場のようです。
Core i7-8700ののったBTOパソコンは最安80,000円から15,6万円くらいですからこれだけでもかなり回収できますよね?
つまりパソコンが壊れるということは思っている以上にリスクが少ないということですよ。それ以外にもメモリだって売れますし必要なら次に買うパソコンに使うことも出来ます。
ハイエンドのモデルが壊れた場合、安いパソコンに部品を載せ替えることもできる
初心者の方には厳しいかもしれませんが、例えばCore i7-8700の乗っていたパソコンが壊れたら同世代のCeleronとかPentiumが乗っているパソコンにCPUだけ載せ替えることも出来ますよ。(実際にはBIOSにより出来ない場合もある)
スロットが4つあればメモリ8GBのパソコンに壊れたパソコンについていた16GBを加えて24GBにすることも出来ます。(16GBついていたと仮定して)
つまりパソコンって壊れたとしても有効利用できるパーツがたくさんあるのでそんなに損しないんですよね。全部のバーツが一気に壊れるということはほとんどないです。壊れた後に買うパソコンは多少の知識があれば安いパソコンでも構わないわけです。
CPUさえ載せ替えればローエンドモデルもハイエンド化出来る場合が多いです。
修理に出す場合はサブ機が必要
パソコンの修理には一定の時間がかかりますからその間にサブ機とういか代替機が必要です。
一方買い換える場合はサブ機は必要ありません。いつ壊れてもいいように予めセカンドPC、サブPCを用意しておくのもおすすめです。
しかしそれにもお金がかかります。予め買い換えることに決めた場合延長保証の料金と代替機のお金が不要になるとも考えられます。
その分のお金とヤフオクで処分した部品代で新しいパソコンを買ったほうがいいような気もしますね。
結論:BTOパソコンに延長保証をつけるべきか
初心者の方も含めほとんどの場合つける必要はないと思います。
つける必要があるとすれば上記に書いたようなパソコンにふれることは一切できない方です。
ヤフオクでパーツを売ったり使えるパーツを他のパソコンに載せ替えることも出来ない。何もしたくないパソコンには一切触れたくないという方は延長保証をつけるメリットがあります。延長保証をつければ少なくとも3年はそれ以上のリスクなしにパソコンを使うことが出来ますからね。
しかも3年でも1万円か2万円くらいなので良心的だと思います。
しかしここで問題があります。
BTOパソコンが購入後3年以内に壊れるとは限らない
パソコン工房では4年までの保証がありますが同じことです。
ポイントは保証をつけておけば必ず壊れたらなんとかなるわけじゃないんですよね。3年と2日目(つまり1日でも保証期間を外れれば)に壊れたら全く保証されないんですよね。意外と盲点だから気をつけて下さい。
なんとなく延長保証に入りさえすれば壊れても保証されると思っていませんでしたか?
期間内だけです笑
この記事を読むにもパソコンはいるでしょうから、今のPCがヤフオクで換金するといくらになるのか調べみてはいかがでしょうか。PCの構成を知りたい場合はWindowsボタン(田のやつ)+Rを押した後「msinfo32」と入力してエンターを押せば確認できますよ。CPU-Zなどのフリーソフトでもパーツがいろいろわかります。
調べてみると意外と高く売れることがわかるかもしれません。
私は延長保証に入るより壊れたらヤフオクで処分して新しいものを買う方がリスクヘッジとして確実だと考えています。
延長保証をつけるより安いCPUを使った格安パソコンで今のメインPCのCPUなどのパーツを引き継げる2代目を買っておく方が賢いかもしれませんね。
【2台目】サブPCセカンドPCにおすすめなBTOパソコン【デスクトップ推奨】
オールSSDにするのもおすすめ
HDDは良く壊れるといいいましたがSSDはほとんど壊れません。このあたりのことは詳しく関連サイトで説明しているので興味がある方は読んでみてください。パソコンを延命するコツ
この記事を読んでもまだ延長保証をつけたほうがいいと感じる人は3年以内に壊れるリスクが非常に怖い初心者の方でしょう。それならもう思い切って安心料として延長保証をつけてもいいんじゃないでしょうか。そこまで高くはないですし絶対につけないほうがいいというものでもありません。

その他の注意事項はこちらから:BTOパソコンの注意点
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