
さてBITOパソコンの改造についてですがいったいあなたはどんな改造をしたいのでしょうか。初心者の方はメモリ増設くらいが改造のイメージですかね。上級者は自作経験者でしょうか。
いずれにせよ拡張性の高いBTOパソコンならではの改造はあります。これがメーカーPCだと難易度が上がるわけですが汎用パーツ(つまり自作パーツ)とほぼ同じものを使っているBTOパソコンなら自作同様にあとから改造することもできます。メモリの増設・換装はDDR3とDDR4の違いにも気を付ける必要があります。
※この記事はかなりの関連記事と深い関係があります。文中にリンクを貼るので気になった記事を全部読めばパソコンの改造に関する知識は相当深まるはずです。
BTOパソコンの一般的な改造
メモリの増設
例えば今ある物理メモリが4GBだとして空きスロットに4GBと追加(増設)したり1枚8GBのメモリと交換したりすることができます。メモリの換装とも言いますが、たった4GBでもおどそくほど快適になるのでコスパの高い改造といえるでしょう。4GBのメモリを4GB追加して8GBにするのではなく8GBのメモリと交換する理由は1枚8GBのメモリを積めばもう1枚8GBを増設して16GBにすることができるからです。一方4GBのメモリを積んでしまうと2スロットなら12GBまでしかできないですよね。1枚16GBのメモリが使えるマザーボードでは20GBまでとなりますが12GBも最大容量が減ってしまうのである意味もったいないわけです。
そのためのちのち改造したいと思っている方はカスタマイズで1枚4GBでなく初めから8GB,16GBを選んでおくと無駄がないです。
HDDやSSDの換装、増設
始めに搭載されているHDDやSSDに加え新たに増設したり交換(換装)することができます。ノートパソコンだと増設は不可能な場合があります。
え?当たり前だろ。不可能な場合があるじゃなくて、常に不可能に決まっていると思うかもしれません。しかし場合によってはノートパソコンにもHDDを増設することができます。それについては後で触れていきましょう。
クローンなどしてSSDに換装すれば見違えるほど高速になります。最近ではSSDが安くなってきたためオールSSDにしてしまうという手もありますね。パソコンで壊れやすいのはHDDなのでHDDをSSDに変えることで長寿命化することも可能です。(関連サイトの関連記事:パソコンを延命するコツはハードディスクの特性を知ること、パソコンで最も壊れやすいパーツ)
CPUの換装・交換
BTOパソコンならCPUの交換・換装も比較的リスクが少なく行えます。その理由は汎用パーツを使用しているBTOパソコンのマザーボードはCPUのマイクロコードを含んでいる可能性が高いからです。
一方メーカーパソコンの場合出荷した状態で改造を前提としていないのでCPUのマイクロコードはその型番に必要なものしか含まれていない可能性があります。
BTOのマザーボードも別に改造を前提としているわけじゃありませんが、そもそも汎用パーツは使用者が好きにCPUを選んで使えるものですよね?だからもともと使えるCPUが幅広く設定されているということです。
世代さえ合えばCPUは交換できると思っている方も多そうですが実はそうじゃないので注意が必要です。
関連記事:BTOノートパソコンのCPU交換は出来るのか-やり方やリスク/デメリットを徹底解説
BTOパソコンの一般的じゃない改造

中にはリスキーなものもありますのでやるかどうかは十分検討してからのほうがいいでしょう。
HDDやSSDを10個積む
通常のマザーボードで4個~6個くらいのSATAポートがついていると思いますがさらにSATA増設エクスプレスカードを使えば10個のHDDを積むことも可能です。つまり6TBのHDDを10個つんで60TBもの巨大ストレージを持つパソコンにすることも可能です。
SATAポートを10個増設できるクレイジーな商品も存在します。

ノートパソコンにHDDを無理やり増設する
私もやっていますが光学ドライブ搭載のノートパソコンの光学ドライブを引っこ抜いて代わりにHDDやSSDを増設することもできます。
この理屈はノートパソコンの光学ドライブはSlimlineSATAという規格なのですが端子が違うだけでSATAなんですね。なのでそれを変換すればHDDを積めるという方法です。専用のキットが販売されているので互換性のがありそうなものを選んで購入しましょう。
私はやったことがないですが、mSATA付きのノートパソコンでSATAのポートもあるものはこの改造をすれば3ドライブにもできるはずです。私はmSATA付きのノートパソコンは持っていないので2ドライブにしています。
PCケースを流用する
古いパソコンをばらばらにしてPCケースを流用することができます。PCケースって意外と愛着がわきませんか?10年も使ったパソコンのケースは何となく捨てがたいです。そこでマザーボードからそっくり入れ替えて中身だけ新しいパソコンを作ることができます。
ここで面白いのは超スリムケースを流用することです。市販されているPCケースはスリムケースでもそこまで小さくない場合が多いです。なぜかというとエアフローを考慮するからです。BTOパソコンやメーカーパソコンの一部は市販されていないエアフロー度外視の超スリムケースを打っていたりするのでこれを流用するのが面白いです。
超狭いケースのCPUクーラーをどうするかなど工夫すべき部分がたくさんあります。
私は以前DELLの本来流用できないようになっているPCケースを配線返還ケーブルを使い流用したことがあります笑
eGPUで外部のビデオカードを使う
面白いけど意味がなさそうな改造として海外では人気なeGPUという改造もあります。これはexpresscardスロットやminiPCIEを利用して外部からビデオカードを引き込むという手法です。
How to transform your laptop into a gaming powerhouse with an external graphics card
なかなか夢のある改造ですがこれをやるとせっかくノートパソコンは電気代があまりかからないという利点が失われますし、デスクトップ組めばよくない?という考えが出てきて実行していない改造です笑
ビデオカード2枚で5枚以上のディスプレイにする
私はメインPC(現在休止中)に2枚のグラボを積んでいます。そして5枚のディスプレイを使ってそのディスプレイを3つか4つのパソコンで共有できるようにしています。
最近わけあってこのシステムを放棄してノートパソコンをつかっていますがディスプレイが多いと開ける画面が多く非常にはかどりますよ。
SSDでRAIDを組む
貧乏性な私はこれはやったことがないのですが、SSD2つを1つのSSDと同じように扱うことで高速なSSDをさらに高速なSSDにするという方法もあります。
SDカードをローカルディスクとして使用する
私はこのソフトを実際使っているのですがf2dx1 という有料のソフト(ドライバ)を使えばSDカードを内蔵HDDのように使用することができます。Windowsからローカルディスクと認識されるためごみ箱を利用できたり、本来できないパーティションをすることもできます。
ストレージ不足のパソコンにHDD増設なしでディスク容量を増やす方法
ノートパソコンの無線LANのスロットにmSATA SSDを搭載する
これはminiPCIEとmSATAの両方が使えるスロットじゃないとできないみたいですが、ノートパソコンの無線LAN用のソケットにSSDを搭載してしまうという改造も存在します
使えるか使えないか未知数のためリスクがある改造ですが使えたらめっちゃうれしいと思います笑
SDカードを10枚くらい使って疑似SSDとして使う
最近ではSSDのほうがSDカードより安いためまったく意味のない改造ですが遊びとしてはSDカードを10個くらい搭載してSSDのように使えるライザーカードも存在します。
まあSDカードを新たに買ってやるようなものではないですし、いろいろ制約があるので余っているSDカードが大量にある方はやってみてはいかがでしょうか。
Windows to GoでUSBにWindowsをインストールする
Windows10 ProにはUSBにインストールして持ち運べるという機能もあります。ただこの機能では外に持っていってもライセンス認証に引っかかるのではないかと思います。このあたりはよくわからないです。まあこういう方法もあるということで。

2台のPCを1台のPCのように扱う
これは非常に簡単なのですが2台のPCを並べてキーボードとマウスを共有するだけで1台のPCのように扱うことができます。違うPCの画面を行ったり来たり出来てフォルダーもドラッグアンドドロップできるので時々2台動かしていることを忘れます。
大体こんな感じですね。想像以上にパソコンっていじりがいがありますよね。BTOパソコンならこういった改造も比較的障害なくできる場合が多いです。安く買いたい場合セールの記事がおすすめです。
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