BTOパソコンを買うような人はちょっとだけ普通よりPCに詳しい人が多いです。そのそもカスタマイズできるパソコンを買うとういことは何らかの改造をしたいという願望はあるのでしょう。だから購入後に改造に興味が沸くのも当然です。
改造といっても色々ありますが、パーツの入れ替えが出来れば寿命が大幅に伸びるためやれるようになっておくのもおすすめです。
何のために改造をやるのか?
改造なんてやる必要ある?っていうわけですがパソコンはいじれるようになると結構面白いです。それにパーツを交換できるということは修理できるということですから、購入時の延長保証もいらなくなるし、さらに詳しくなるとサポートも不要になります。どうせ店に聞いても自分と同じ結論が出るだけだからです。
メンテナンス・修理
BTOパソコンの改造ができるということは自作ができるようになるのと同じですが、これができるようになるとパソコンを半永久的に使えるようになります。寒冷サイトでも書いたのですがパソコンが壊れある原因のほとんとはHDDの故障です。(パソコンの壊れやすいパーツ)

パソコンを改造できるようになるメリットはメンテナンスできることですね。長く使うために改造をやるのだと言ってもいいでしょう。あとは純粋に楽しむためです。
スペックアップ
パソコンは買ったときよりいいスペックに自分でできます。
遅いHDDをSSDにしたことがある人はその感動を覚えているかもしれません。BTOパソコン(メーカーパソコンでも不可能ではない)では自分でスペックアップするのは容易にできます。もともとはパーツショップなので汎用性のある部品しか使っていないからです。そしてそれはこれからも変わらないでしょう。なぜなら改造しにくくしたら自身のパーツショップが売れなくなるから。つまりBTOパソコンは前提条件として改造できる、カスタマイズしやすいということがあるのです。存在意義と言ってもいいです。
改造する意味はだいたいこんなもんです。

難易度:低 メモリの交換
メモリの交換は非常に難易度が低いです。強いて言えば静電気で壊れる可能性があるパーツだというだけです。メモリが静電気に弱いことからメモリ交換は素っ裸でやるべしという都市伝説が出回っていますが裸でも静電気は逃げませんし風を引いてマザーボードに鼻水を垂らすのが落ちなので止めておきましょう。
性電撃を逃がすには窓のサッシを触るのがいいです。
メモリ交換のやり方
メモリが差し込んである場所の両端化片側にプラスチックのフラップというか留め具があるのが普通です。それを押すとファミコンカセットのように浮き上がります。装着する際はカチッと言うまで押し込みます。メモリの接続端子部分は片方が長くなっていてマザーボードのメモリソケットもそのようになっています。合うように装着しましょう。(つまり向きがあるということっですね。)
あとメモリ交換の際はチップを持たないようにしましょう。メモリ交換には周波数やDDR3、DDR4といった規格の違いもあるので知っておく必要はあります。
難易度:低 光学ドライブの脱着
光学ドライブは合ってもなくてもいいパーツですのでうまく行かなくてもいいということで難易度は低とします。光学ドライブはネジでとまっているのでそれを外すと5インチベイから抜き取れます。外側から引き抜くのが難しい場合はマザーボード内部に引っ張って抜くといいです。
光学ドライブにつながっているケーブルは2つです。
- 電源
- SATAケーブル
これを外して再び装着できれば光学ドライブの交換はマスターできます。光学ドライブはこわれやすいパーツですが、その原因は衝撃とはあまり関係ない(レンズが曇ったなど)のであまり気にしなくても大丈夫です。中古パーツショップとかにいつくと500円から1000円で買えます。
難易度:中 ハードディスクの取り外し・増設・交換
高額ドライブと作業的には同じですがPCパーツの根幹部分ですので取扱は注意です。特にハードディスクは壊れやすいです。落としたりすること(衝撃)や静電気にも注意する必要があります。出来れば炊事用にビニール手袋(フィットするやつ)をはめると安心です。私は自作の時結構使っています。
やり方は光学ドライブと同じでネジと電源、SATAのケーブルを外してまた装着するだけです。SSDを付ける場合は3.5インチベイに搭載するためのマウンタとか7mm厚を9mmにするスペーサーがノートパソコンの場合に必要だったりしますが基本的にねじを回す図工レベルの作業なので誰でもできるでしょう。
ポイントは増設の際にマザーボードについているSATAケーブルでは足りなくなる場合があることと、同じく増設の場合に電源ケーブルが届かない場合があることくらいですね。その場合は電源ケーブルなら延長する子も可能です。(延長ケーブル)
ちなみにHDDでもSSDでも基本的に作業は同じです。
難易度:中~高 グラボの取り外し・増設・交換
グラボの交換もハードディスクとメモリを足したような手順なので簡単ですが、装着後のドライバーを当てる作業がやや難かと思います。失敗するとOSがおかしくなるときもあるのでバックアップは必要です。
物理的な作業手順はネジを外す。抜く。刺す。ネジを回すだけです。グラボはソケットに挿した後にPCケースに固定するようになっています。そのためのネジですね。
難易度:高 CPUの交換
CPU自体はそうそう壊れませんが、PCパーツの中でも脆い部分なのがCPUソケットのピンです。私はやったこともないし、絶対やらないと思いますが交換の際にソケットのピンを曲げてしまったり折ってしまう人がいます。私自身は何度もCPU交換をやっていますが折れたことはありません笑
手が滑るとやばいので注意して作業しましょう。
やり方・。手順は以下の通り。
CPUクーラーを外す
ネジやピンなど方式の違いがありますが構造に従ってCPUクーラーを外します。CPUクーラーは独特に接続端子(電源)でマザーボードとつながっているので戻せるように写真など撮っておきましょう。
CPUソケットの留め具(レバー)を外す
CPUソケットはレバーをひっかけて止めるようになっています。それを外すと上蓋のような部分が上がります。この状態でCPUを交換します。CPUソケットには向きがあり三角の位置がソケットとCPUで合うようになっています。見ればわかりますが、不安なら装着している状態の写真を撮っておきましょう。
CPUを交換・グリスの塗り直し
新しいCPUを装着した場合は必ずグリスを塗る必要があります。これは絶対に必要な作業です。グリスがないと熱が下がらずすぐにパソコンが落ちてしまいます。グリスを塗るコツは薄くまんべんなく広がるようにすることです。塗り過ぎはマイナスなので注意しましょう。
そして同じようにレバーを戻して固定すれば完了です。そのあとCPUクーラーを装着しなおします。CPUクーラーがネジ式の場合、回し続けると延々と回ってしまい締め付けすぎてソケットピンが折れるというパターンがあるので注意しましょう。必ずしも適度な位置で止まるようになっていないのが注意点です。
難易度:難 電源の着脱、交換
電源は増設というパターンはないと思います。交換だけです。人によってはこの作業は簡単だというかもしれませんが電源を交換するとすべてのパーツの配線をし直すことになりますし、場合よってはマザーボードをPCケースから一旦外す必要もあります。
そのため難易度というか一番面倒な作業です。

BTOでパソコンを買う時は交換しなくて言いよう電源容量を選ぶのがおすすめです。電源の交換はめんどくさいですよ。ほぼ一から自作するのと同じです。
電源交換の手順
- PCケースに固定しているネジを外す
- すべての電源ケーブルを外す
- 抜き取る
- 新しい電源を装着してネジを回す
- すべての電源ケーブルをつなぎ直す
だいたい7割くらいの確率で(適当ですが笑)電源が届かないという現象が発生します。延長ケーブルを買っておくのが無難です。
BTOパソコン改造でできること
手順はこんなかんじですが具体的に何ができるのかまとめてみましょう。だいたい以下のとおりです。
- CPUをランクアップできる
- グラボをランクアップできる
- 高速SSDを追加できる
- ハードディスクを増設できる
- メモリを増設できる
こんなところですね。CPUをCeluronからCore i7にすることも出来ますから驚くほどのスペックアップも可能ですよ。まさに全く違うパソコンにすることが出来ます。マザーボードによって使用できるCPUが違うのでその点だけ注意です。
ストレージも遅ければ高速のものを導入できますし、メモリが足りなければ増設できます。
この調子でいいものを入れ替えていけばすべてのパーツが完全に時代遅れになるまで20年使えると思います。まあマザーボードがさすがにそれまでに壊れるかもしれませんし、マザーボードの交換にはWindowsのライセンスが関わる可能性があるのでそこまでは使えないかもしれませんが。
でもマザーボードも結構持ちますし、CPUとメモリは半影響的に消耗しないパーツですしマザーボードが壊れるまでは寿命を全うできるようになりますね。
買った後でもいくらでも性能を高められるのがBTOパソコンを買って改造するメリットです。機会があったら挑戦してみてくださいね。
コメント