BTOパソコンでパソコンを購入する時初心者の方は無駄なものをつけて購入してしまいがちです。と言っても初期構成では無駄なものはそんななにないはずです。初期構成ではなくカスタマイズで「これも必要なのではないか」「あれも必要なのではないか」と色々つけてしまうということですね。

ドスパラのパソコンを例にカスタマイズをみつつ説明していきます。
検証するパソコンのスペックはこちら。(もちろん他のものでも同じです。)
CPU インテル Core i7-8700 (3.20GHz-4.60GHz/6コア/12スレッド)
グラフィック インテル UHDグラフィックス630 (CPU内蔵)
メモリ 8GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/4GBx2/2チャネル)
ハードディスク 1TB HDD《無料アップグレード中》
SSD 240GB SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ (DVD±R DL 対応)
マザーボード インテル H370 チップセット ATXマザーボード
(ドスパラで確認

この記事と並行してカスタマイズページを見ると判り易いです。
BTOパソコンのカスタマイズチェック項目まとめ
BTOパソコンのカスタマイズでチェックすべき項目をまとめます。なお、余分なパソコン周辺機器のようなものは全部なしとします。
チェック項目 | 備考 | 関連記事(サイト)URL |
OS | OSはProを推奨。ライセンスによってはなしも可。ドスパラではOSはなしで6000円(+税)節約できる | BTOパソコンOSなし |
保障・修理サービス | ドスパラでは月額680+税で修理が無料になるプランもある。また延長保証もつけることが出来る。最大で33,478(+税)の節約可能。 | BTOパソコン延長保証の必要性 |
初期設定サービス | ドスパラではアカウントなどの初期設定をしてくれるサービスがある。これを申し込まないことで2,000円(+税)の節約に。 | ドスパラの初期設定サービス![]() |
下取りサービス | パソコンの下取りで1000円の値引きが可能。ただし中古のパソコンは1000円以上の価値がある場合が多い。ここで大婆な節約ができる。 | BTOパソコン処分方法まとめ |
オフィスソフト | officeソフトは非常に高価なため最大で5万円近くかかる。これをフリーソフトに置き換えると19000円~48000円(+税)節約できる。 | openoffice,libreoffice |
CPU | 予算によりCore i7をCore i5にしたり、Core iシリーズでなくRyzenにするのもおすすめ。2万円~3万円の節約可。 | 2019年最もコスパの良いCPU |
CPUファン | CPUファンは内容が分かれば変えるのもおすすめ。ただし変更後が何になるかわからない場合は変更の必要なし。 | BTOパソコンCPUクーラー変更 |
CPUグリス | 変更の必要なし。ただし自分でやっても400円~1000円位かかるのでコスパは良い。 | ドスパラCPUグリス![]() |
グラフィック(グラボ/ビデオカード) | ゲームをしないならグラボなしもOK。 | グラボなしでおすすめのBTOパソコン |
電源 | 400W以上を推奨。特に変更の必要なし。 | – |
メモリ | メモリはケチらないことを推奨。最低8GB。出来れば16G推奨。 | メモリ選び方や規格 |
SSD | サブPCでほとんど使わないパソコン以外はSSD推奨です。ここもケチるところではないでしょう。 | BTOパソコンでSSDを選ぶべきか |
ハードディスク | ハードディスクは大容量データがなければなしでもいいくらいです。1TB HDDが無料の場合1TBのままにすれば4TBよりは5700円節約出来ます。 | ハードディスクとは? |
パーティション分割 | パーティション分割は金とるのが意味不明なレベルの簡単作業です。フリーソフト出来ますのでやめておきましょう。これで最低2286円(+税)の節約ができます。 | パーティション分割は必要か |
光学ドライブ | 光学ドライブなしで480円(+税)の節約ができます。あまり変わらないのでつけたほうがお得な気がしますが使わない人は全く使わないのでなしでもいいでしょう。 | 光学ドライブは必要か |
ケースファン | ケースファンは静音化したい場合にはカスタマイズ必須。通常のファンで良ければフオrントとリアで5560円(+税)の節約になります。 | BTO静音パソコン |
ここで上に書いた節約できる額を全部集計するとなんと133,504円(+税)も節約できることがわかりました。まあ実際ここまで無駄にカスタマイズする人はいないと思いますが知らないとパーティション分割をしたり色々無駄なカスタマイズをしてしまうことがあるかもしれません。

OSはWindows10home?Pro?それともなしでもいいのか
OSは以前買ったパソコンのライセンスがDSP版の場合別のパソコンにも使える場合があります。このあたりのことはマイクロソフトのチャットに問い合わせると早いです。
いろいろ聞かれると思いますがかなり丁寧に教えてくれるのでちゃんと答えていけば自分の持っているライセンスがわかります。
次に可能であればWindows10のインストールメディアをダウンロードすることが出来ます。(無料)
保障・修理サービスには入るべきか
保障や修理サービスに入るべきかはかなり微妙です。何度も言っていますが、

これらの保証サービスはいわば掛け捨ての保険です。壊れた時に払うか壊れたから払うかだけの違いなので基本的には入らないことをおすすめします。
ようするに買ってそこそこで壊れれば修理代を払うよりはお得になるし、壊れなかった場合は払い損というただのギャンブルです笑
購入価格を抑えたい方はこの辺のサービスはスパッと切ってしまいましょ
初期設定サービスを選択すべきか
これは入っても全く無駄だと思います。
通常Windowsを立ち上げれば画面したがってアカウントを作成する画面になるでしょう。
そのとおりにやればいいだけです。
初期設定はどのみち覚えておいたほうがいいです。
重要なのは以下のポイントです。
- マイクロソフトアカウントでサインイン
- オフラインでサインイン
- プライバシーの設定
下取りサービス
下取りサービスは面倒なら使ってもいいと思います。ただ、パソコンの下取りで1000円は安すぎです。3万円くらいになるパソコンは結構多いと思います。一番オススメなのがヤフオクで売ることです。
買った商品の型番で検索し、何年ごろ購入。特に不具合なし。(あれば記載)。その多スペック表とリンクを貼って写真を撮って出品するだけでもそこそこの価格で落札されます。
ヤフオクで売る場合は6ヶ月分無料で会員登録できる場合があるのでヤフーIDにログインして次のリンクをチェックしてみてください。
オフィスソフト(マイクロソフト公式Officeは必要か)
ここが実は一番お金がかかる部分です。
仕事でどうしても必要な場合以外は無料のオフィスソフトを使うことをおすすめします。KINGソフトのオフィスすらいらないんじゃないかと思います。openofficeかlibreofficeでいいと思います。
これで2万円から5万円弱のコストカットになります。
CPUはどれを選ぶべきか
購入時のコストに全く目をかけないなら私はCore i7なりCore i9が一番お得だと思います。私なら購入時の最上位CPUを買います。なぜなら性能が高ければ高いほどスペック的な寿命(つまり不満が出るまでの期間)が長くなるからです。私の場合は自作もできますので修理して使えるということもありますが、その時の最上位CPUを買っておけばハードディスクなんかは壊れるかもしれませんが10年から15年位は使えると考えています。でもこれがCore i5だともっと期間は短くなるでしょう。
だだし予算がある場合はそうは行きません。どのCPUが自分にとってふさわしいかは次の記事などをよんで研究してください。
関連2019年最もコスパの良いCPUとBTOパソコン選びの絶妙な落とし所を考える-AMD Ryzen 5 2600搭載モデルがおすすめ
Pentium Gold搭載のおすすめBTOパソコン
インテル第9世代Core iシリーズは買いなのか-性能とコスパを検証
CPUファン、CPUクーラーはどうすべきか
CPUクーラーは変更しない場合はインテル純正のファンではないかと思います。このファンはあまり評判はよくありません。しかし最近のCPUの発熱は非常に少ない場合が多いので純正ファンでも特に問題ないのではないかと思います。しかしせっかくBTOで買うならここはこだわりたいところかなと思います。
ただドスパラのカスタマイズを見ると選択してもどんなCPUなのかイマイチわかりません。
この静音パックの2つってなに?
こんな声が聞こえてきそうです笑

CPUを玄人目線で選ぶならトップフローのものより効率のいいサイドフローのものがおすすめです。パソコンのエアフローは熱で故障させないために結構重要なのですが大体エアフローはフロントから吸気してリアで廃棄するようになっています。トップフローのCPUクーラーはマザーボードに吹き付けるような流れなのでPCケースかのフロントからリアの空気の流れを作れません。サイドフローなら空気の流れが出来るので全体のエアフローを阻害しないわけですね。
私がおすすめするCPUクーラーは以下の2つです。BTOによっては何を使うのか選べる場合もあるのでその場合はカスタマイズで選択してみてはいかがでしょうか。2000円から4000円なら選んでも損をしないと思います。
CPUグリスはカスタマイズすべきか
ついでにCPUグリスについて説明しておくと、CPUグリスは熱伝導率が高いものほどCPUからCPUクーラーに伝わる熱の効率が良くなります。つまり短時間でよく冷えます。そのため結構重要なパーツではあります。しかしすでに言ったようにCPU自体の発熱が少ないため変えなくても(シリコングリスになると思いますが)大丈夫です。ただ、良いCPUグリスはそれだけで1000円位はしますし(ただし数回使えますが)、BTOでのカスタマイズ時の価格も1000円程度なのでこれは良いものを選んでもいいかなという気がします。ただし自分で塗ったほうが安いのは言うまでもありません。
グラフィック(グラボ/ビデオカード)
グラフィックボードはカスタマイズで節約できるパーツでも最大のものです。
CPUを除けばもっとも価格が高いパーツと言ってもいいでしょう。
初心者の方はグラボが必須のパーツと考えているかもしれませんがCPUにもグラフィック機能はついていますのでなくても問題ありません。ドスパラではグラボは構成ではじめから決まっているので必要なければグラボなしのモデルを選ぶといいでしょう。パソコン工房やマウスコンピューターでも必要がない場合はグラボなしを選ぶか、安いもの、カスタマイズで外せるものを選べば問題ありません。
電源
パソコンのATX電源は通常400Wもあれば十分でしょう。それより低いと不安定になる可能性もありますが300Wでも不安定で壊れてしまうということもないと思います、ゲーミングPCでも500Wもあれば十分じゃないでしょうか。使用するグラボに推奨の電源容量でいいと主ます。
通常の構成ならここはカスタマイズ不要だと思います。ただパソコン工房は特に初期構成では300Wくらいの電源を使っている場合が多いです。この場合は逆にカスタマイズ必須だと言えます。300Wではスリムパソコンであまり使わないならいいかなと言う感じです。
ここでいいのを選ぶとかなり高くなってしまうのがわかりますよね。この構成では電源は650Wになっているので完全に十分すぎるとわかるはずです。自作マニアでなければこれ以上の電源を積む必要もないでしょう。
メモリ
節約のためにメモリを減らすというのはありえないと思います。
不足して一番影響が大きいパーツがメモリです。なので8GBで十分、いやむしろ4GBでいいくらいだ、と書いているブログを良く見かけますがまったく同意できません。私は8GBでも少ないと思っています。すでに16GB以上がは必要だという考えです。
メモリはあとで増設することも出来ますし簡単ですがここはけちらないようにすることをおすすめします。
SSD/ハードディスク
最近のSSD価格の下落でSSDは非常に安くなっています。そのためいまさらSSDを使わないという選択肢はないと思います。OSがハードディスクに入っているかSSDに入っているかでは大違いです。

ハードディスク
ハードディスクについてですが大容量のハードディスクが必要な人は大量の写真を保存するとか動画を保存するとかの用途に限られるとおいもいます。バックアップも工夫すれば500GBを超えることはないでしょう。逆に大量のデータがあるひとはバックアップも巨大になるいのでハードディスクを使わないということは難しいと思います。それ以外の人はオールSSDでもいいのではないでしょうか。
ハードディスクよりは多少根が張りますがハードディスクは物によってはすぐ壊れますしSSDの方が耐久性が高いのでSSDが高いとはもう言えないと思います。ハードディスクに比べればSSDは信頼性の高いメディアです。
セカンドHDをSSDにするかハードディスクにするか迷っている方は次の記事を読んでみてください。
パーティション分割
パーティション分割はお金を取るのは詐欺ではないか遠漏れるレベルのことです。
ただ、全くPCが出来ない人にはちょっとむずかしいのではないかと思うのも確かです。それにしてもカスタマイズでの価格はぼり過ぎだと思います。フリーソフトで簡単に分割することが出来ますしOS標準機能でも出来ませす。詳しくは次の記事を御覧ください。
光学ドライブ
光学ドライブは今はほとんど必要ないメディアになっています。
むかしはBIOSに立ち上げ時点でUSBが認識できなかったりしたので光学ドライブは必須でした。しかし最近のマザーボードでは立ち上げ時にUSBが認識できないものはほぼないと言っていいレベルなので光学ドライブはいりません。
使うとすればPCでDVDを再生したりするだけです。
ただしこれをカットしてもせいぜい500円位なのでそれならあったほうがいいのでは?とも思います笑
限界までコストカット死体人は光学ドライブなしにしてしまいましょう。めったに使わないのは事実です。またなければないで外付け光学ドライブもありますし致命的なものではありません。
ケースファン
ケースファンは静音化するかどうかですが音がめちゃくちゃ気になる人以外はカスタマイズ不要です。
静音化PCについてふれた記事があるので音にすごく敏感な方は読んでみてください。通常はここで5000円とか掛ける必要はないでしょう。
コメント