パソコン工房のデスクトップCPU搭載ノートパソコンのデメリットを辛口で徹底解説

パソコン工房のデスクトップCPU搭載ノートパソコンのデメリットを辛口で徹底解説

ノートパソコンなのにデスクトップCPUを搭載。これがパソコン工房のデストップCPU搭載ノートパソコンです。いったいどうやって載せているのか、謎ですがデスクトップCPUを搭載できるノートパソコン用の基板(マザーボード)を使っているとしかいいようがありません。パソコン工房の特注なのだと思います。

そのデスクトップCPU搭載ノートパソコンですが非常に大きなメリットがあります。それはデスクトップ用のCPUのほうがモバイル用のCPUより圧倒的に価格が安く、しかも性能が高いことです。

つまりパソコン工房のデスクトップCPU搭載ノートパソコンはノートパソコンでありながらデスクトップ並みの高性能を実現した高コスパシリーズなのです!

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というわけでこのシリーズは非常にコスパがよいのが特徴ですがデメリットもあります。それを知った上でデメリットが自分に関係があると思うなら買わなければ良し、デメリットが自分に関係ないと思えば買えば良しということになります。

デスクトップCPU搭載ノートパソコンのデメリット3つ

デスクトップCPU搭載ノートパソコンはデスクトップCPUを搭載しているからこそのメリット(性能・コスパ)を受けるわけですが同時にそのデメリットも受けるのです。

デスクトップCPUとモバイルCPUは当然違う目的のために作られています。

モバイルCPUには次のような特徴があります。

  • 低消費電力
  • 低発熱
  • 大きさが小さい

ノートパソコンにデスクトップCPUを採用するということはこのメリットが失われることになるのです。

消費電力が大きくなる(バッテリーが持たない)

CPUをデスクトップCPUにすることで消費電力は確実に増えます。すると当然電池(バッテリー)の減りが早くなります。そうすると充電回数が増えバッテリーの消耗が早くなるともいえるでしょう。つまりバッテリーの持続時間とバッテリーの寿命のどちらも短くなることが予想されます。

発熱が大きくなる

通常モバイルCPUに比べデスクトップCPUは発熱がかなり大きくなっています。モバイルCPUは発熱を押させるためにコストをかけられていると言ってもいいでしょう。ノートパソコンにデスクトップ用のCPUを搭載するということは発熱が大きくなることを意味するのです。そのため密閉されたノートパソコンの筐体では熱がこもり他のパーツへも悪影響を及ぼすことが予想されます。

大きさが大きい

機能も多く、小型化に費用がかけられていないデスクトップCPUは大きさも大きいです。そのためノートパソコンの基板には搭載しづらかったといえるでしょう。しかしこれに関しては搭載してしまえば特に問題ないと思われます。

デスクトップCPUをノートパソコンに積むデメリットを検証

では次にこれらのデメリットが本当に重大なのかを検証していきましょう。

 システムの種類 Desktop プロセッサー・ナンバー i7-8700 ステータス Launched 発売日 Q4’17 リソグラフィー 14 nm 使用条件 PC/Client/Tablet 希望カスタマー価格 $303.00 – $312.00 パフォーマンス コアの数 6 スレッド数 12 プロセッサー・ベース動作周波数 3.20 GHzターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.60 GHz キャッシュ 12 MB SmartCache バススピード 8 GT/s DMI3 TDP 65 W(インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー)

これはデスクトップCPU搭載ノートパソコンの上位モデルに搭載されているCore i7-8700の仕様です。ここに書いてある周波数やTDPが消費電力や発熱に大きくかかわります。

 システムの種類 Mobile プロセッサー・ナンバー i7-8750H ステータス Launched 発売日 Q2’18 リソグラフィー 14 nm $395.00 パフォーマンス コアの数 6 スレッド数 12 プロセッサー・ベース動作周波数 2.20 GHzターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.10 GHz キャッシュ 9 MB SmartCache バススピード 8 GT/s DMI TDP 45 W コンフィグラブル TDP-down 35 W (インテル® Core™ i7-8750H プロセッサー

一方こちらは同世代のモバイルCPUの上位モデルです。

これを比べると動作周波数も最大周波数も大きく異なると分かります。そしてTDPも65Wと45Wとかなりの差があるのがわかります。

このTDPは高すぎるのか調べるために私が使用している第1世代ノートパソコンの最上位CPUのデータを調べてみました。

 Intel Core i7-920XM @ 2.00GHz + Compare Average CPU Mark Class: Laptop Socket: PGA988B Clockspeed: 2.0 GHz Turbo Speed: 3.2 GHz No of Cores: 4 (2 logical cores per physical) Typical TDP: 55 W(Passmark)

すると第1世代モバイルCPUの時点でもTDPは55Wと大きいことが分かります。

パソコン工房のノートパソコンに搭載されているデスクトップCPUは昔のCPUと比べるとかなり改良されてきてTDPもノートパソコンに搭載できるほど低くなっているといえるでしょう。

周波数が高すぎる問題はマザーボードの制御で発熱が大きければ高い周波数を出せないようにするはずなので、おそらく大きな問題にはならないはずです。

このようにパソコン工房のデスクトップCPU搭載ノートパソコンはデスクトップCPUの進化によってモバイルCPUとの発熱などの差がなくなってきたことにより実現したモデルなのです。

デメリットがないと生えいませんが比較的現実的な差にとどまっていると言えるでしょう。そこでこのデスクトップCPU搭載ノートパソコンを買うべき人と買うべきでない人について解説します。

デスクトップCPU搭載ノートパソコンを買うべきか否か(向いている人など)

わたくしパソ・サピエンスが頭の中で考えて指摘した通りデスクトップCPU搭載ノートパソコンのバッテリー持続時間は非常に短いものとなっています。

約4.2時間

これがCore i7-8700搭載モデルのバッテリー持続時間ですが、最近のノートパソコンにしては短いほうと言えるでしょう。つまり電源のないところでバッテリーだけで使う用途にはおすすめできないということになります。

逆に言えば、電源を接続した状態で使う分にはバッテリー持続時間はまったく関係ないのでデスクトップCPUの処理性能とコスパが生きてくることになります。

発熱に関してもパソコン工房のデスクトップCPU搭載ノートパソコンを買った人が発熱ですぐ落ちる!などとつぶやいたりしていないのでおそらく大丈夫でしょう笑

CPUの性能ではCore i7-8700と8750Hの数値はそれぞれ、15158、12455となっています(Passmark)。

8750Hも十分な性能ですが、やはりデスクトップ向けのCPUには全然かないません。ノートパソコンでこの性能を得ようとすれば通常もっと価格が高くなるのがわかるでしょう。

パソコン工房のデスクトップCPU搭載ノートパソコンはデスクトップCPUを搭載することにより、性能とコスパを大幅に高めたモデルと言えるのです。

パソ・サピエンス
結論:ノートパソコンを据え置きで使う人には一押し!

 

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