この記事を書いている7月下旬はかなり気温が上がっています。まだまだピークではないのかもしれませんが、言われれていたような冷夏ではないみたいですね。十分暑いです。
夏と言えばノートパソコンの温度が気になる時期ですよね。
実際ノートパソコンにはパーツが詰め込まれており、温度はその故障の一つの原因になる可能性は高そうです。
ちなみに先日書いたモバイルノートパソコンの記事で使っていたレッツノートでSSDの温度を調べたところ51度で注意の表示となっていました(クリスタルディスクインフォ調べ)。
私は現時点でノートパソコン用クーラーを使っていますので、この後温度を調べたあと、クーラーを切ってノートパソコン用クーラーのあるなしを比較してみたいと思います。
温度の計測にはクリスタルディスクインフォとCPUID HWMonitorを使用します。
ノートパソコン用クーラーありの場合の温度
CPUがかなり古い機種なので温度が60度近くと高くなっています。しかしこれくらいはデフォルトです。高すぎるとは言えない状態だと思います。今のCPUだと40度くらいになるかと思います。
41度と意外と普通ですね。
ちなみにやっている作業はこのブログくらいのものです。後はブラウザにページを表示させて待機しているくらいでほぼ何もやっていません。この状態からノートパソコン用クーラーを切り、30分ほど放置してみます。

30分ほどノートパソコン用クーラーを切って放置してみた
すると、全く変わらず。41℃でした。スクショを挙げる意味もないくらい全く同じですね。ということはノートパソコン用クーラーを使っても意味はないのか。
しかし以前ノートパソコン用クーラーを導入したときの印象ではやはり若干の効果があるという感じでした。おそらくもっと負荷をかけた状態で気温が高い状態なら多少の効果はあると思います。
CPU温度はどれくらいになると危険なのか
CPU温度は60度くらいは結構普通です。それくらいならまったくダメージはないでしょう。危険なのは80度越えくらいだと思います。常時100度に達している場合は故障する可能性があるかもしれません。ちなみに私はこのパソコンでOSを再インストールした時、CPUのドライバーがなかなか当たらずに暴走し100度を超える状態が断続的に続いたことがあります。

だけど、100度を超えるような状態になるとパソコンが普通に落ちる。危険な状態というのは間違いないでしょう。
HDDの温度はどれくらいで危険なのか
HDDの温度がでどれくらいになると危険なのかは私にはわからないため、調べてみたところこういった記述が見つかりました。
ハードディスクは熱に対して非常に敏感で熱による障害を容易に発生させてしまう。メーカーデータシートの行間を読めば最適動作温度(環境の温度ではなくハードディスク本体の温度)は40℃付近で、20℃あがって60℃になると寿命が1/5になるようだ。それを元に理想状態におけるハードディスクの寿命を表にしてみた。(ハードディスク番長:ハードディスク劣化の原因と対策)
また60℃からは,ハードディスクの寿命が非常に短くなり,
いつ壊れてもおかしくない。そして65度を超えると,基本的には「即死」である。(モバイル通信とIT技術をコツコツ勉強するブログ)
一般的には、HDDの稼働時の温度が50度を超えると徐々に故障率が上がり、60度以上になると、いつ故障してもおかしくない危険水域となる。 (HDDが熱すぎるはヤバい!? データが壊れる前にすべきこと)
複数のサイトがメーカーデータシートなどをもとに60℃はやばいと結論付けているようです。私のレッツノートはSSDですが51℃とかだったので結構やばいのは否めませんね。ただSSDはHDDとは違うのであれですが。
※調べてみるとSSDも60℃~70℃は危険水域に入るようです。
ノートパソコンの放熱はどのように行われているのか(どこを冷却するべきか)
ノートパソコンの放熱は次の箇所からされています。側面の排気口、キーボード、底面。つまりディスプレイを除く筐体全部から排熱してるに等しいです。試しにキーボードを触ってみるとかなり厚いのが分かるはずです。中には暑すぎてキーボードをたたけないという人がいたのを見たことがあります。(私はキーボードは外付けなのでわかりませんが)
これらのノートパソコンの熱を輩出または放射する方法はいくつかありますが、やはり風を当てるのがベターかなと思います。
おすすめのノートパソコン用クーラー
底面用ファン(ノートパソコン用クーラー)
Amazonなどでこういった底面のクーラーが売っているので試してみるといいでしょう。
※先ほどのテストでわかるように劇的な効果はありません。
排気ファン
ノートパソコンの排気口につける(吸いだす)ファンも売られています、しかしこれはあまり効果がなさそうだしうるさそうということで使ったことはありません。
レビューも★3つ程度となっており微妙ですが見たい方購入したい方はこちらをどうぞ。
100円ショップで買えるものでも冷却できる
底面が床と密着しているよりは浮かせていた方が排熱できるに決まっています。
なので100円ショップとかでアルミとかスチールでできたメッシュ状の箱を買ってきてノートパソコンの台にすると多少の効果は期待できます。
部屋の温度を下げる
そもそも部屋が暑いからノートパソコンが熱くなるわけなので、部屋を涼しくすればノートパソコンの温度も下がります。なので部屋のクーラーをつける、というのが意外と手っ取り早い手段だったりします。でも電気代がかかるし、クーラーを常時つけると体調が悪くなる人もいるでしょう。
それでも扇風機を付けて空気の流れを作っておけば若干はマシだと思います。ノートパソコンに当たるように扇風機を回しても多少の効果はあるはずです。
やってはいけないノートパソコンの冷却方法
ノートパソコンを冷却しようとすると色々思いつきますが次のようなものはダメです。
アイスノン、氷枕のようなものを当てる
昔やったことがありますがこれはやめたほうがいいようです。あまり急激に冷却すると内部に結露する恐れがあるからです。PCパーツは腐食に弱いのでこれはやめておきましょう。
キーボードに濡れぞうきん、濡れタオルを乗せる
これもやりがちですが(やらないか笑)万が一濡れタオルから水滴が出てキーボードに行ってしまうとノートパソコンの場合おシャカになる可能性があるのでやめておきましょう。
上級編:ノートパソコンの冷却方法
さらに上級な人のために確実なノートパソコンの冷却方法があります。
それがこれ。
- 分解して掃除(ほこりをとる)
- CPUグリス塗りなおし
この2つをやれば100%温度対策に効果があるでしょう。ノートパソコンは定期的に掃除をしないと内部がほこりだらけになっている可能性があります。この状態ではエアフローが阻害され熱がこもりやすくなっています。ほこりを除くだけでエアフローが改善し当然のごとく熱が下がりわけです。
CPUグリスの塗りなおしも効果がありますCPUグリスは放置しておくと年々乾いてきて固体化し、最終的には干からびたようになってあるんだかないんだかわからないくらいになります。その状態になったらCPUグリスの効果がなくなりCPU温度がかなり高くなるはずです。CPUグリスだけで20℃くらい変わる場合もあるので試してみるといいでしょう。
番外編:ノートパソコン内部のCPUのシンクにさらにシンクを付ける
私が実際にやっていることですが、ノートパソコンのCPUから伸びているシンクにさらに放熱シンクをつけて放熱部分の面積を増やし、若干の冷却効果を上げています。ノートパソコンの底面にちょうどいい穴をあけてしまいそこからシンクだけが突き出るようにすると効果がありそうですがそこまではやっていません。ただうまくやらないとほこりがたまりやすくなるので穴をあけるのはかなり注意してやったほうがいいでしょう。
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