


さて、この問題かなり根が深い気がします。電車で人をみているとスマホをずっと見ている人が結構いる。私はスマホは持っていないんですね。昔は持ってましたよ。テザリングとかも使っていたし使い倒していましたね。しかし今はもういらないなあという感じ。
なのでスマホをそんなに重宝している人の気持ちはあまりわかりません。そしてスマホを使っていること自体が悪いわけじゃないんです。

そこで調べてみたところ、若者のPC使用率のデータがあったのでまずはご紹介します。
(出典:若者のパソコン離れは本当?若年層のパソコン事情調査)
これを見るとパソコンを持っていない人が半数にも上ることが分かります。


下の使用頻度のデータを見るとパソコンを毎日使っている人は28%程度にすぎません。実に3割を切っているわけです。これは国家の危機では!?
スマホの本質と重大な欠点を明かす
スマホとPCの最大の差は情報量という観点から読み解けます。
- スマホは小さい画面で情報量が少ない
- 保存できるデータ(情報容量)も少ない
- 同時にみられる情報量も少ない(シングルタスク)
このようにスマホはPCより圧倒的に処理または保存できる情報量が少ないという欠点があるのです。
例えばマルチモニターでチャートを見ながらFXをしていたとするとこうなりますよね。
しかしスマホで見ていたら「ん、相場動いた?」ってなるだけですし、全く気づかないかもしれないのです。これほど不利なことはありません。また表示できる画面が一避ければ表のようなものは醜いでしょうし俯瞰性もないです。またPCでのマルチモニターではあるものを参照しつつあるものを見るなどができますが、スマホだといちいち画面を切り替えなければなりません。これはシングルタスクと言います。
シングルタスクは脳にも影響する
私はスマホ脳といっていますが、以前他人の気持ちを考えられずに「いらっとする」発言をする人が多くなったと感じたことがあります。これは私はスマホのシングルタスクのせいではないかと感じています。スマホで2chのまとめサイトなどを常時見た結果、思考がそれとどうようになりリアルでは通常言わないような「いらっとする」発言をする人が増えたのではと思ったわけです。あながちなくもないと思いますね。
複雑な思考ができなくなる
マルチタスクというのはあることを考えている時に、参照する関連の情報をみたりすることです。または全く違う情報を同時並行で見ることです。このような、参照や全く違うものを組み合わせる行動から新しいものが生まれたりするのです。この複合的な思考がスマホではできなくなる可能性があります。
パソコンの未来は人間の未来
パソコンそのものが不要になるんじゃないかという一部の不安をよそに、仕事やIT系の開発など多岐にわたる専門的な作業でパソコンなしではほとんどの仕事はできないという認識が一般的になっています。
「パソコンなんていらないよね」という思考はごく一般的な一部の作業(エンタメ的なネット閲覧など)にだけ当てはまるものでしかないわけです。これに気が付かない人が多い。
つまりどういうことかというと、パソコンが要らなくなったりするわけじゃないんです。パソコンを必要とする仕事に就ける人が減っていくだけの話なのです。

パソコンの未来というのは実はパソコンを使える人類とパソコンを使えない人類に分かれるという未来だったんですね。これから先も重要な仕事はパソコンで行われるでしょう。もちろんさっと見たい情報を見るだけならスマホやタブレットのほうがいい場合もあります。しかし重要な仕事はキーボードとモニターのほうがやりやすいとかスマホは画面が小さすぎて無理といった物理的障害を乗り越えることができないわけです。
パソコンいらないというのはただそういった複雑な仕事ができない人が言うだけのセリフなんですね。
ようするに驚いたことに、人類は本当にパソ・サピエンスとそれ以外に分化しようとしている!パソコンを使わずに一生を過ごす人の子供はパソコンが苦手になる可能性が高いでしょう。パソ・サピエンスというほどの人はパソコンの重要性をわかっているので小さい頃からパソコンにふれさせるように教育するでしょう。こうして複雑な仕事をこなせるIT人間は一部となりそれ以外のパソコンを使えない人類と分かれていくのです。

さていかがでしょうか。あなたもパソコンを使うべきかどうか考えてみてください。
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